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繊維学会創立70周年 記念事業について
繊維学会では、学会創立70周年を迎えるにあたり、
究極のファイバー技術
豊かで持続的な人類の未来を紡ぐ
をテーマとして掲げ、伝統あるわが国の繊維産業の新たな活力のための起点となることを念願して以下の事業を推進致します。
- 記念事業
(1) 記念式典及び記念講演会
平成26年9月28日(日) 東京ファッションタウンビル(TFTビル)
(2) 新繊維技術展示会(企業展示およびファッションショー)
平成26年9月28(日)~30日(火) 東京ファッションタウンビル(TFTビル)
(3) 国際繊維シンポジウム(ISF)(詳細)(1st circular)
開催案内と発表募集
平成26年9月29日(月)~10月1日(水) 東京ファッションタウンビル(TFTビル)
- 出版事業
(1) スペシャルティ繊維に関する英文著書の編集
炭素繊維、スーパー繊維、新合繊、バイオ繊維 など
(2) 「繊維と工業」70周年記念特集号の発刊
- 効果的な産学官連携事業の推進
(1) 新プロジェクト創成
事業の趣旨
繊維学会は、繊維素協会(大正13年4月設立)と繊維工業学会(昭和10年2月設立)が昭和18年12月10日に合併して発足し、平成25年(2013年)12月に創立70周年を迎えることになります。繊維素協会設立から数えますと創立90周年にあたります。
繊維学会は、このような長きにわたる歴史の中で、数々の事業を通じて繊維分野の学術と産業の発展、文化の創造に貢献してまいりました。
しかしながら、今世紀に入り、我国の「繊維」を取り巻く環境は学術分野、産業分野の両方において世界的な規模で歴史上経験のない急激な変化を経験しています。既に、衣料製品の主な生産拠点を海外に移転し、大半を輸入に依存しています。製品の海外依存度が高くなるだけでなく、我国が培ってきた繊維生産技術の維持、人材の育成・確保も強く懸念されています。
他方、先端的な繊維系企業は既に多様な分野へ展開し、業態も大きく変容しながら、地球規模で戦略的なビジネスを展開しています。学術研究分野も同様に多様化し、繊維関連技術教育の考え方も、新規な学際的な分野を強く意識した内容となっています。
繊維関連の科学技術は、宇宙航空産業から自動車などの移動体、情報通信、医療・介護、防災・環境、エネルギー技術に至る極めて広い範囲に展開し、新たな産業分野を形成しながら持続的な成長を続けており、多分野が一層密に連携した迅速な取り組みを必要としています。ここに、繊維学会が産学官の連携で先導すべき社会的なミッションがあります。すなわち、繊維および関連産業を形成してきた多様で階層化された技術体系を新たな産業技術科学へ展開することであり、科学・技術・文化創造/人材育成/国際連携を担うプラットフォームとしての繊維学会の役割であります。
このような認識のもと、繊維学会では、創立70周年を期に、これまでの学会活動を一層発展させるべく、
(1)わが国の産学官の総力を結集した総合的な繊維関連産業・文化政策への貢献
(2)海外との連携強化と積極的な情報の発信・研究ネットワークの構築、これらを活用した人材育成の強化
(3)斬新な繊維関連科学技術の提案と挑戦、先端領域の創発
(4)領域横断型の先導的な繊維産業分野の展開に資する取り組みを推進します。
今世紀に入り、世界的な規模で進む高齢化、途上国における人口急増、新興国の加速的な生産規模・経済規模拡大に伴う食糧・資源・エネルギーなどの不安定化、結果として起こる産業活動の制約、経済の不安定化など、20世紀とは明らかに異なるダイナミックなフレームワークの中でグローバルな視点で産業とビジネスを考えることが求められています。加えて、地球活動の活発化に伴う天変地異など、地球規模で取り組むべき課題が山積しており、我が国もこれらの解決への早急な対応を迫られています。
こうした中、繊維学会創立70周年記念事業においては、
究極のファイバー技術
豊かで持続的な人類の未来を紡ぐ
をテーマとして掲げ、伝統あるわが国の繊維産業の新たな活力のための起点となることを念願して以下の事業を推進致します。
各位におかれましては、以上の趣旨にご理解、ご賛同を賜り、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
事業組織
1. | 創立70周年記念事業委員会 | |
委員長 | 平井利博 (信州大学) | |
副委員長 | 堀 照夫 (福井大学) 鞠谷雄士(東京工業大学) | |
保城秀樹 (クラレ) | ||
事業統括 | 木村良晴 (京都工芸繊維大学) | |
副事業統括 | 磯貝 明 (東京大学) | |
委 員 | 金谷利治(京都大学)、荻野賢司(東京農工大学)、土田 亮(岐阜大学) 小原奈津子(昭和女子大学)、木村邦生(岡山大学)、岩田忠久(東京大学) 正田晋一郎(東北大学)、田代孝二(豊田工業大学)、宮崎孝司(福井大学) 辻井敬亘(京都大学)、比嘉 充(山口大学)、戸木田雅利(東京工業大学) 浦川 宏(京都工芸繊維大学)、井上真理(神戸大学) 鬘谷 要(和洋女子大学)、前田裕平(東レ)、西村邦夫(帝人) 勝野晴孝(日清紡テキスタイル)、羽倉茂樹(三菱レイヨン) 村瀬浩貴(東洋紡)、福井 実(旭化成せんい)、吉田道夫(KBセーレン) 西尾俊幸(ユニチカ)、仲野幸弘(花王) 野島一博(王子ホールディングス)、菅沼 薫(エフシージー総合研究所) |
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アドバイザー | 濱田州博(信州大学) 高原 淳(九州大学) 小山清人(山形大学) 小池康博(慶應義塾大学) 田坂 茂(静岡大学) 大石不二夫(帝京大学) 浅井恒雄(科学技術ジャーナリスト) 玉田 靖(農業生物資源研究所) 松下義弘(繊維技術ジャーナリスト) |
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記念式典 | 委員長 平成26・27年度 学会長 副委員長 同 副会長 |
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2. | 記念行事委員会 | |
委員長 | 平井利博(信州大学) | |
副委員長 | 岩田忠久(東京大学) | |
3. | 新繊維技術展示委員会 | |
委員長 | 堀 照夫(福井大学) | |
副委員長 | 前田裕平(東レ) | |
4. | 国際シンポジウム委員会 | |
委員長 | 鞠谷雄士(東京工業大学) | |
副委員長 | 木村邦生(岡山大学) | |
委員 | 濱田州博(信州大学)、磯貝 明(東京大学) 金谷利治(京都大学)、鋤柄佐千子(京都工芸繊維大学) |
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5. | 記念出版委員会 | |
委員長 | 土田 亮(岐阜大学) | |
副委員長 | 鬘谷 要(和洋女子大学) | |
6. | 連携事業推進員会 | |
委員長 | 保城秀樹(クラレ) | |
副委員長 | 金谷利治(京都大学) | |
7. | 広報委員会 | |
委員長 | 荻野賢司(東京農工大学) | |
副委員長 | 仲野幸弘(花王) | |
8. | 財務委員会 | |
委員長 | 平井利博(信州大学) | |
副委員長 | 鞠谷雄士(東京工業大学)、堀 照夫(福井大学)、保城秀樹(クラレ) | |
委員 | 木村良晴(京都工芸繊維大学)、磯貝 明(東京大学) |
事業組織 70周年記念事業への寄付ご協力のお願い
拝啓、時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、本会は、昭和18年12月10日に繊維素協会と繊維工業学会が合併して設立され、平成25年12月には創立70周年を迎えることとなりました。この70周年という記念すべき節目に当たり、平成26年に記念事業を実施することとなり、記念事業委員会を発足させて、記念事業を遂行すべく活動を開始致しました。記念事業としては、(1) 記念式典及び記念講演会、(2)新繊維技術展示会、(3)国際繊維シンポジウム(ISF)を東京ファッションタウン (TFT) で開催します。それに加えて、出版事業や産学官連携事業を計画しています。
この事業計画では、予算規模として、3,600万円を考えています(趣意書をご参照ください)。この財源には、いくつかの方法も検討しておりますが、正会員各位及び法人会員等企業からの寄付をお願いしたいと考えています。昨今の極めて厳しい経済情勢下にあって、非常に心苦しくは存じますが、会員皆さまの繊維学会への深いご理解と本記念事業へのご賛同によって、寄付のご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
敬具