SFST's Voice
LINKS
- Home
- SFST's Voice
- ハイブリッド会議に挑戦~2022年度年次大会に向けて
ハイブリッド会議に挑戦~2022年度年次大会に向けて
Challenge for the Hybrid Meeting~Toward the 2022 Annual Meeting
2022 年度年次大会は、発表会場での口頭発表とオンラインでの発表のどちらの発表方式も備えた、所謂、ハイ ブ リ ッ ド 方 式 で の 会 議 を 実 施 す る 予 定 で す。COVID-19 の影響によって、2021 年度の大会は、オンラインで実施されました。多くの学会で、オンラインでの大会が開催され、大学の授業においてもオンライン授業が活発に行われています。皆様におかれましては、オンラインでの会議にもすっかり慣れてきたと感じておられると思います。一方、オンラインでの会議の利点・欠点を多くの皆様が認識されるようになっておられると思います。互いの顔が見えないこと、発表後のフロアーでの懇談ができないことなどオンライン方式では難しく、対面での懇談がたいへん重要な場であったことを多くの皆様が感じていることと思います。理事会からの意向もあり、2022 年度の大会では、会場に起こしいただき、発表できる従来の形式での発表を用意し、さらに、オンラインでも参加できる新しい会議形式であるハイブリッド形式に挑むことにいたしました。大会会期は、2022 年 6 月 8 日(水)~10 日(金)の三日間です。会場は、懐かしいタワーホール船堀です。
2022 年度の年次大会における発表セッションは、従来の 9 分野;「1. 繊維・高分子材料の創製」、「2. 繊維・高分子材料の機能」、「3. 繊維・高分子材料の物理」、「4. 成形・加工・紡糸」、「5. 染色・機能加工・洗浄」、「6. テキスタイルサイエンス」、「7. 天然繊維・生体高分子」、「8. ソフトマテリアル」、「9. バイオ・メディカルマテリアル」となりました。発表件数は、総数 274 件であり、内訳は、特別講演 1 件、招待講演 9 件、口頭発表(部門 A)136 件、ポスター発表(部門 P)128 件となりました。大会初日(6 月 8 日(水))と二日目(6 月 9 日(木))の午前中は、ポスター発表を予定しております。ポスター発表は、オンラインのみでの開催です。2021 年度年次大会の方法を踏襲して Zoom のブレイクアウトルームの機能を使って実施いたします。会場 1 階の展示ホールで以前はポスターを展示して実施しておりましたが、今年度は、ネットワークに接続して聴講いただける場所として机と椅子を設置いたします。さらに、展示ホールでは、企業展示が行われます。ご来場いただき、企業展示およびオンライン視聴いただきながら、お過ごしいただくことができます。口頭による研究発表は、三日間とも午後からはじまります。大会初日の最後 16 時 40 分から特別講演が予定されています。hap 株式会社 CEO の鈴木素様(https://hap-h.jp/)をお招きして、「パーソナライズ快適機能性衣服開発」というタイトルでご講演いただきます。地球環境×ウェルネス×快適多機能スマートウェアである COVEROSS®をヨーロッパにも拠点を置いて展開されています。hap株式会社で取り組んでおられるサーキュラー・エコノミー事業についてお話いただく予定です。大会最終日(6 月 10 日)の午前には、学会賞、技術賞の受賞講演を予定され、さらに、発表がすべて終了した 16 時 30 分からクロージングセッションを行い、優秀ポスター発表の表彰を行う予定です。
コロナ禍によってニューノーマルが叫ばれ、日々の生活、働き方など大きく変わってきています。学会大会もオンラインによる方法で実施されるようになり、オンラインでの実施方法が確立されつつあります。2022年度大会は、ハイブリッドという更に新しい方法に挑みます。ハイブリッド方式は、対面+オンラインという単純な足し算ではなく、全く新しい方式と言っても過言ではありません。対面、オンラインのそれぞれの特徴を活かせるようなハイブリッド形式による方法を実行委員にご苦労いただきながら、試行錯誤しながら模索しております。当日は、思いも寄らない事態が生じるかもしれません。本大会は、新しい大会運営の方法のフィージビリティスタディの要素を含んでおりますので、何かお気づきの点がありましたら、是非、ご意見いただければ幸いです。
最後になってしまいましたが、多くの皆様に研究発表をお申込みいただきましたこと厚く御礼申し上げます。展示ホールとした各会場で、インターネットに接続し、聴講できる準備もしております。発表される方、聴講される方も、是非とも、会場に起こしいただきたいと思います。オンラインではできなかった発表後のフロアーでの活発な意見交換ができることは魅力的なことと思います。大会ホームページ(https://www.fiber.or.jp/jpn/events/2022/year/index.html)に お いて、参加申込を受付しております。参加申込の期限は、2022 年 5 月 31 日、17 時までとなっております。システム登録作業の都合から、期限後の参加登録ができません。できるだけ早く、参加申込いただければ幸いです。ただ、COVID-19 の状況によっては、ハイブリッドでの実施を変更する可能性もあります。ホームページにおいて、情報発信いたしますので、大会開催まで、ホームページを時々ご確認いただきたくお願い申し上げます。多くの皆様にご参加いただき、各セッションでの活発な意見交換が行われることを願っております。
上條 正義(信州大学繊維学部 教授)
*繊維学会誌2022年4月号、時評より
- Home
- SFST's Voice
- ハイブリッド会議に挑戦~2022年度年次大会に向けて